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大型工事完工などで増収増益 日本乾溜工業 経常は71・7%増
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交通安全施設・法面工事などの施工、産業安全衛生用品販売の日本乾溜工業株式会社(福岡市東区馬出1丁目、内倉貢社長)の08年9月期決算は、売上高が106億5200万円で前期比5・5%増、経常利益が2億1600万円で同71・7%増の増収増益となった。
前期に受注した有明海沿岸道路の関連工事をはじめとする大型工事の完工により、完成工事高の増加が大きく寄与したほか、防災用品や工事資材の販売が好調で増収となった。また、利益率の高い大型工事に加え、建設工事における物件ごとの原価管理を徹底できたことが泰功した。
今期は、公共事業の発注量の減少と価格競争激化の中で、営業強化や積極的な受注活動を展開して売上高は、104億円で前期比2・4%減、経常利益は1億円で同53・9%減の減収減益を見込んでいる。同社では「主力とする土木建設業界では、国・地方公共団体ともに厳しい財政状況を反映して、公共投資は減少傾向が続くと推測している。当社では、引き続き地元・福岡での営業強化や新商品販売を積極的に推進していく方針」と話している。