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売上高は12・7%増の21億6100万円 フロンティア11月期


週刊経済2024年1月30日発行号

自動車用品販売が好調に推移

福証Qボード上場で、自動車用アクセサリー部品メーカーの㈱フロンティア(福岡市中央区天神2丁目、山田紀之社長)の2023年11月期連結決算は、売上高が前期比12・7%増の21億6100万円、経常利益が2・3倍の1億300万円で増収増益だった。
売上面では、自動車用品販売を主とするPB販売事業において、半導体不足で停滞していた自動車の生産が改善されたことに伴い、サイドバイザーやフロアマット、ナンバーフレームなどの販売数が増加。そのほか、インバウンドの回復やフロアマット工場の操業開始で、サイドバイザーとフロアマットのセット販売が可能となるなど、商品ラインナップが豊富になったことで、レンタカーやカーシェアリングなどを取り扱う取引先でのシェアが拡大し、販売が好調に推移した。利益面では、資材の高騰や急激な為替の変動に対応すべく、必要に応じて為替予約などを実施したほか、販売価格の見直し、コスト削減に努めた。また、電子玩具販売を主とするOEM/ODM事業においても、商品の安定供給に努めつつ、コスト削減などの対策を実施した結果、大幅増益となった。営業利益は86・0%増の1億1200万円、当期純利益は2・1倍の8100万円だった。
今期は売上高が前期比8・0%増の23億3300万円、営業利益が35・5%増の1億5200万円、経常利益が35・4%増の1億4000万円、当期純利益が28・1%増の1億400万円で増収増益を見込んでいる。
同社は2002年に山口県周南市で「CARフロンティア山田」として創業、03年12月設立。資本金5763万円。従業員16人。08年5月に現社名に変更し、14年7月に福岡支店(福岡市中央区天神2丁目)を開設。19年4月に本社を福岡に移し周南市の旧本社を山口支店とした。18年7月東京証券取引所「東京プロマーケット」上場(21年10月末廃止)、21年11月福岡証券取引所「Qボード」上場。