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国際物流事業でオランダに現地法人  西日本鉄道    欧州圏4番目


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、竹島和幸社長)は9月、国際物流事業における19番目の海外現地法人をオランダ・アムステルダムに設立し、10月からの営業開始を目指す。
 これは今期からスタートした3カ年の第12次中期経営計画の中に掲げる「新たな成長市場への対応強化策」の一環。ドイツ、イギリス、ハンガリーに続く、欧州圏4番目の現地法人で、同地域では約10年ぶりの新設となる。アムステルダム空港やロッテルダム港などのハブ空港や港を持つオランダを欧州圏での重要な物流拠点に位置付け、ベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)発着の貨物取り扱い拡大や欧州圏での海運定期混載便の増強の重要な足がかりにする。
 商号は「(仮称)NNR グローバル ロジスティックス ネザーランズ BV」。資本金は120万ユーロ(4月末のレートで1億4937万6千円)で、米国現地法人「NNR グローバル ロジスティックス USA Inc.」の全額出資。社長にクリストファー・ジョン・クーム氏、取締役に高木英二常務執行役員国際物流本部長と大木賢二NNR・グローバル・ロジスティックス・USA社長が就く予定。主な事業内容は航空貨物混載運送事業、貨物自動車運送事業、海運貨物取扱事業、ロジスティクス事業、通関業など。
 オランダにおける物流取扱量は、空港別国際貨物取扱ランキング(2009年)が11位、港湾別コンテナ取扱個数ランキング(2007年)が6位と近年存在感を増している。