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国際物流の取扱減などで減収減益  西日本鉄道    不動産業は伸び見せる


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、竹島和幸社長)の10年3月期連結決算は、売上高が前年比9・1%減の売上高3138億53百万円、経常利益が25・8%減の68億17百万円で減収減益だった。
 国際物流の取り扱いの減少など各事業で販売、受注が減少した。事業別に、貨物運送業は取扱高の減少などで売上高にあたる営業収益が6・9%減の921億75百万(旅客人員は鉄道事業で2・4%減、バス事業で6・8%減)。流通事業はストア業で商品単価の下落、09年4月に統合した株式会社スピナの事業区分の変更などで13・1%減の882億1百万円。不動産業はホテル業を直営にして賃貸収入が減少したが、スピナの区分変更に伴う増収や不動産分譲業で販売戸数が増えたため14・3%増の503億8千万円。レジャー・サービス業は国際物流業の取扱高が大幅に減少したことで15・4%減の840億96百万円。その他の事業では自動製造業、建設関連で受注が減少したため19・9%減の410億2百万円だった。
 今期は国際物流の取扱量や国内の設備投資などが回復する見通しのため、売上高は前年比0・3%増の3148億円、経常利益は20・3%増の82億円の増収増益を見込む。当期純利益見込みは11・4%増の32億円。