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国産キクラゲの生産事業者を募集  熊本市のアコレジャパン    来年4月に生産開始


 農産物の生産・販売などを手がけるアコレジャパン株式会社(熊本市画図町、嶋村大輔社長)はこのほど、国産キクラゲの菌床工場増設に伴い、09年4月からの生産開始に向けてキクラゲ農業の生産事業者を募集している。
 同事業はキクラゲの菌床製造から生産、販売までを一貫して行うもの。国内需要の大部分を占めていた中国産キクラゲの信用低下で、国産キクラゲの需要が高まっていることから、本格的な生産・販売拠点を目指す。菌床の製造は、キノコ菌床原木および鹿角霊芝(ろっかくれいし)製造販売の株式会社ジェイ・エム・シー(同市画図町、嶋村幸徳社長)と提携し、高品質な菌床の安定供給を図る。また生産者は、年間8・4トン生産できる栽培用ハウス10棟をめどに募集。開業資金は、加盟金(150万円)、保証金(200万円)、ハウスなどの設備費用(300万円)などを合わせ、約650万円(税別)。また12月末までは保証金200万円を免除する。菌床の製造・供給から生産、販売先の開拓などは同社が一貫して行い、全国の百貨店や食品スーパーなどに販売するほか、インターネットなどによる直接販売もできる。
 嶋村社長は「国内で流通する乾燥キクラゲのほとんどは中国産・台湾産で、現在、数少ない国産の価格は高騰している。生産者の募集については、農業経験者はもとより、個人の独立や、法人の新規事業、事業転換として検討していただき、安定供給できる生産・販売拠点を目指したい」と話している。
 同社は2008年8月1日設立。資本金は300万円。社員数は3人で、農産物の生産・販売、健康食品の販売などを手がけている。