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台湾とシンガポール子会社が現地企業と提携へ  ベスト電器    時期については未定


 地場家電量販大手・株式会社ベスト電器(福岡市博多区千代6丁目、濱田孝社長)は、8月13日、連結海外子会社で家電小売業の台湾倍適得電器股◆〈人辺に分〉有限公司(台湾台北市、安永幸市董事長:以下台湾ベスト社)とベスト電器シンガポール社(シンガポール、井澤信親社長)がそれぞれ現地企業と資本・業務提携に合意したことを明らかにした。正式な提携時期については未定。
 これは台湾およびシンガポール両地域における安定したマーケットシェアを確保し、共同事業を展開することで新たな内需拡大に対応するのが狙い。台湾ベスト社は憶聲電子股◆〈人辺に分〉有限公司(台湾中◆〈土辺に歴〉市、彭君平董事長:以下アクション社)と提携し、アクション社は台湾ベスト社が実施する第三者割当増資を引き受け、過半数の株式を取得。取得後は株式会社ベスト電器連結子会社の対象外となり、持分法適用子会社となる。台湾ベスト社は現在、台北市を中心に家電量販店10店舗を展開しており、株式会社ベスト電器は今後、アクション社製品の販路拡大に協力。中国本土への共同出店を目指す。
また、ベスト電器シンガポール社はバングン社(インドネシアジャカルタ市、ヘンドリー・ルシール代表)と提携。ベスト電器シンガポール社の発行済株式49%(392万株)をバングン社に譲渡後、同社からバングン社に営業幹部を派遣するほか、バングン社から役員および経理・管理部門幹部を受け入れる。ベスト電器シンガポール社は現在、シンガポール9店舗、香港4店舗、マレーシア11店舗、台湾10店舗、インドネシア5店舗、ベトナムFC3店舗、クウェート同1店舗、韓国WEB事業所の海外8カ国43店舗1事業所を展開しているが、今回の提携を機にシンガポールのマーケットシェアで3年後25%確保、インド、中近東などへの共同出店を計画している。

 子会社ベストブロードバンドを吸収合併

 また、同社は10月1日付で連結子会社・ブロードバンド関連商品販売業の株式会社ベストブロードバンド(同、小長光 泰社長)を吸収合併する。
 これはブロードバンド事業を株式会社ベスト電器の主力事業と位置付け、事業組織を一本化することで、今後、ADSLを加えた光回線の拡大および各種通信サービスの強化、サービスの向上を図るもの。合併後、株式会社ベストブロードバンドは解散し、同子会社が構築してきたノウハウに基づき、総合的ブロードバンド事業の取り組みを強化する方針。株式会社ベストブロードバンドの資本金は1億円、純資産は5億8600万円(2009年2月末現在)、総資産は10億100万円(同)。