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古湯温泉に離れの宿をオープン アネムHD


健康支援事業の付加価値高める

学習塾などを展開する㈱アネムホールディングス(福岡市中央区薬院1丁目、肥川正嗣社長)は8月1日、佐賀市富士町の古湯温泉で運営する会員制宿泊施設「古湯温泉 富士ビラ」に離れタイプの宿をオープンした。
「人生に楽しみと癒しを提供する究極の空間」をコンセプトに、既存の宿泊棟より格式高い宿泊サービスの提供で、施設としての付加価値と近年力を入れる健康支援事業のブランディングアップを図る。
離れの名称は「山華の正」。建物は総ひのき造りの平屋建てで、京都にある国の重要文化財「聴竹居」(ちょうちくきょ)をモチーフにした自然環境との共生を重視した空間設計が特徴。地形が生み出す気流をうまく取り込めるよう、建物上欄(中2階)にある風取り窓を開閉して気流をコントロールする「パッシブ喚起システム」の採用や建物の周囲を覆うドライミストの設置で、暑い夏でもクーラーのいらない快適な居住空間を目指したという。また露天風呂は浴槽には座湯、寝湯、ごろ寝がしやすいように石組みされ、リラックスしながら目の前に広がる里山の風景が望めるよう工夫した。
料金は、離れ専用の食事処での食事、専属料理人・専属仲居付き、九州に1台しかないロールスロイス・ショートリムジンによる送迎付きプランが1泊1人18万8000円(4人利用から申込可)。ほか9万8000円、5万8000円、4万8000円のプランがある。
肥川社長は「癒しの理想郷を作るために構想から完成まで2年を要した。約3000坪の敷地に広がる里山の風景、三大香木をはじめとする季節毎の豊かな香りも堪能しながら、思い思いに至福の時間を過ごしてほしい」と話している。

2019年8月27日発行