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卸売、小売が求人けん引し3・4ポイント改善  12年度福岡県新規大卒者内定率    調査開始後4番目の高さ


 厚生労働省福岡労働局(福岡市博多区博多駅東2丁目、酒光一章局長)が調査する福岡県内の2013年3月(2012年度)卒業の新規大卒者内定率は、前年比3・4ポイント改善の88・3%で、1987年の調査開始以来4番目の高水準だった。
 卸売、小売業で求人数が昨年比36・7%、医療、福祉関連で20・6%増加し、内定率を押し上げる要因となったほか、大学生専門の「新卒応援ハローワーク」の全国での利用者が昨年比で40%増え、学生に向けた求人企業の紹介が円滑に進んだことが好影響を与えた。文系は3・6ポイント改善の86・6%、理系は2・7ポイント改善の92・3%だった。
 また、短大、高等専門学校を含めた大学等全体の内定率は3・1ポイント改善の88・5%だった。同局では「リーマンショック以降、新卒ハローワークで専門就職スタッフを増員するなどの展開が功を奏してきた。また学生が大手から中小企業に採用活動をシフトしてきたことが高い就職率につながった」と話している。