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博多駅東のホテルは7月2日に全面改装オープン  JR九州都市開発    「JR九州ホテル ブラッサム福岡」に改称


 九州旅客鉄道株式会社の子会社でホテル運営のジェイアール九州都市開発株式会社(福岡市博多区博多駅東1丁目、小濱和彦社長)は、5月9日から全面リニューアル工事中の「JR九州ホテル福岡」(同区博多駅東2丁目)を「JR九州ホテル ブラッサム福岡」に改称して7月2日にオープンする。
 これは九州新幹線や新駅ビル「JR博多シティ」開業による福岡地区の観光需要増加を見込んだ大改装。客室のベッドや内装などを一新し、週末の観光客をターゲットにダブルルームをメーンにした客室構成にする。新名称は、「樹木の花(ブラッサム)のようにくつろぎややさしさを感じてもらえるホテル」(同社)を表し、レストランやフロント、ロビーほか空調や給湯などの設備機器もリニューアルし、ハード・ソフト共に充実したホテルの提供を目指す。
 同ホテルは地上8階、地下1階建て延べ床面積3520平方m。2~8階が客室で、1階がフロント、ロビー、地下1階がレストラン。リニューアル後の客室構成は、シングルが14室、スーペリア(ダブル)が68室、ツインが7室、デラックスが1室の計90室。正規料金(税込)はシングルが1万円、ダブルが1人利用1万2千円、2人利用1万7千円などに設定した。「クラシックな博多センスのホテル」をデザインコンセプトに、客室はオレンジ系のアクセント色と落ち着いた色調の家具でおしゃれに仕上げ、伝統工芸「博多織」のアートワークで郷土色を演出する。フロントやロビーも高い天井や奥行きのある造りを生かした重厚感に加え、行燈(あんどん)を模した連続するペンダント照明(LED)やモザイクタイルによる博多塀などで華やかに郷土色を演出するという。
 同社は1999年4月設立、同6月開業。資本金4億円でJR九州の100%出資。従業員112人(昨年7月現在)。宿泊特化型の「JR九州ホテル」を福岡、長崎、熊本、鹿児島、小倉に展開するほか、05年10月に屋久島にリゾート型ホテルを開業。昨年3月、新幹線全線開業を前にワンランク上のホテルを目指した「JR九州ホテル鹿児島」北館を増床オープン。今年秋、宮崎駅西口に完成予定の大型複合ビル内に「JR九州ホテル宮崎(仮称)」を出店する。