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博多駅前2丁目の新ホテルを4月8日開業  JR九州都市開発    客室料金はダブルで1人1万2000円から


 九州旅客鉄道株式会社の子会社でホテル運営のジェイアール九州都市開発株式会社(福岡市博多区博多駅東1丁目、小濱和彦社長)は12月19日、同区博多駅前2丁目に現在建設中の地上14階建ての新ホテル「JR九州ホテル ブラッサム博多中央」を4月8日に開業すると発表した。
 プレミアムクラスの宿泊主体型ホテルと位置付ける「ブラッサム」ブランドでは11年7月にリニューアルオープンした「ブラッサム福岡」に続く2店舗目。発表したタイプ別の正規客室料金(一泊朝食無し)は、ダブルルーム(65室)で1人1万2000円、2人1万7000円からプレミアムツイン(4室)で2人3万円まで。全247室のうち約6割を占めるツインルーム(129室)が2人2万2000円。1月10日から電話とインターネットで宿泊予約を開始する。開業記念宿泊プランとして、1日20室限定でダブルを1人6600円、2人1万400円、ツイン1万1400円で6月30日まで提供する。
 また、1階のレストラン「ごちそうダイニング『ななつの花』」は、「ぶどうの樹」や「野の葡萄」などのレストランを経営する株式会社グラノ24K(遠賀郡岡垣町、小役丸秀一社長)が運営し、九州7県の食材を使った料理を提供。店内はバールエリア(24席)、レストランエリア(70席)に分け、レストランでは朝昼をビュッフェスタイル、夜をオーダー方式で営業する。また、同エリアには大型のプロジェクタースクリーンを設置し、週末のパーティや結婚式の2次会などの需要にも対応する。
ブラッサム博多中央は福岡センタービルの西側裏手、通称・はかた駅前通り沿い、博多駅博多口から徒歩2分に立地。敷地面積は約1100平方m、延べ床面積は約8800平方m(土地建物は七洋物産株式会社所有)。オフホワイトとグレーを基調としたスタイリッシュな外観で、はかた駅前通り側のシンボリックな庇と1階レストランのガラス壁で明るさと華やかさを演出。フロント・ロビーには博多織や九州の伝統工芸品を利用したモダンなアートワークで「博多の粋」を表現するという。同社では年商7億円を見込んでいる。
 同社は1999年4月設立、同6月開業。資本金1億円でJR九州の100%出資。従業員130人。宿泊特化型ホテルを福岡、長崎、熊本、鹿児島、小倉、宮崎に展開するほか、2005年10月に屋久島にリゾート型ホテル「JRホテル屋久島」を開業。12年3月期売上高は20億2122万円。
 JR九州グループとしては、ブラッサム博多中央で11ホテル目、総客室数は1907室となる。今後は14年春に東京・新宿、15年に大分に出店を計画している。