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卒業生ら55人で九州工業大学技術士会を設立  九州工業大学    会長には綜警電気工事の山崎調査役


九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、松永守央学長)は9月3日、同大学卒業生などで技術士資格取得者を中心に「九州工業大学技術士会」を設立した。大学と連携した技術士会は九州で初。
 国内最高の技術資格である技術士を同大学卒業生から多く輩出することを目的とするもの。活動内容は会員同士の技術交流や技術士2次試験を受験する会員のために論文を無償で指導するなど。発足時の会員は同大学教職員を含む55人。会長には山崎泰廣綜警電気工事㈱電気設備部調査役(1965年電気工学科卒)が就任した。
 山崎会長は「実務はこれから始まるが、会員が心を合わせて会員や後輩の支援に取り組み、同窓会組織とも協力して母校発展に僅かでも貢献できれば」と話している。

 就職率は1・9ポイント減の96・4%

 また、同大学の10年3月学部卒業者の就職決定状況は、前年比1・9ポイント減の96・4%だった。
 リーマンショック以降の就職難で同大学の主な就職先である製造業や情報通信業の採用枠が縮小し微減となったが、依然、全国的に高い水準を維持した(全国の大卒就職率は91・8%)。しかし、卒業者の67%が大学院に進学しており、この割合は前年比で約10ポイント増加している。就職先でもっとも多かったのは製造業の103人。次いで情報通信業が86人、その他専門技術サービスが33人。就職者数(大学院修了生含む)の上位企業は、三菱重工業、日立製作所、九州電力、トヨタ自動車九州の順となった。
 鶴田隆治副学長は「第一希望に通る割合が以前より厳しくなっているとは感じるが、専門性の高い大学でもあるので大きく求人数が落ちていることはない」と話している。