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半導体・家電市場の冷え込みで大幅減収赤字  三井ハイテック   1~9月、通期は減収赤字見込む


 半導体部品製造の株式会社三井ハイテック(北九州市八幡西区小嶺、坂上隆紀社長)の第3四半期決算(09年1月―9月)は、売上高264億5400万円で前年同期比37・8%減、経常損益は29億8700万円の赤字(前年同期は3億2400万円の黒字)となった。
 自動車や家電製品などの一部に消費持ち直しの動きが見られるものの、全般的に主要得意先である半導体市場、家電市場、自動車市場の動きが鈍く、大幅な受注減につながった。利益面でも短納期要求などの顧客ニーズに対応し、工場稼働率の改善を目指したものの、受注減に伴う収益悪化は補えず経常赤字。四半期純総益も、31億700万円の赤字(前年同期実績2億900万円の赤字)となった。部門別に見ると、主力のプレス用金型事業、ICリードフレーム事業がともに国内外の需要減で低迷し、モーターコア事業もエコカー減善意によるハイブリッド車部品の需要などもあったが、家電向けの需要が伸び悩み減収となった。
 通期の予想は変更せず、売上高は370億円で前期比26・7%減、経常損益は41億円の赤字、当期純損益は42億5000万円の赤字を見込んでいる。