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北九州市と九州大内に水素ステーション  福岡水素エネルギー戦略会議    4億円かけ、来夏稼働


 水素エネルギーの普及を目的とした産学官の連携組織、福岡水素エネルギー戦略会議(福岡市東区東公園、羽屋惇会長)は、総工費4億円をかけ、北九州市八幡東区東田と九州大学伊都キャンパス内に、水素エンジン車などに水素を補充・補填する施設「水素ステーション」を整備している。それぞれ来年6月と9月に完成、稼働する。地方自治体が主導し整備する水素ステーションとしては日本初。
 施設の名称は「北九州総合エネルギーステーション」と「九州大学 水素ステーション」。整備は1カ所当たり2億円で、半分を県が負担し、残りは九州電力、九州大学、新日本石油などの共同実施企業が負担する。「北九州総合エネルギーステーション」の整備場所は九州商事が運営するガソリンスタンド「エネルギーモール八幡東田SS」内。近隣の八幡製鉄所から副次的に得られる水素をパイプライン供給する仕組みで、パイプライン供給の試みは日本初、世界でも3例目となる。「九州大学 水素ステーション」は、太陽光発電を利用した水素製造の研究開発を行い、二酸化炭素を発生しない日本初の次世代ステーション。整備場所は九州大学伊都キャンパス内。同施設は05年12月の爆発事故が発生後、整備が休止していた。福岡水素エネルギー戦略会議では、150世帯を対象に家庭用燃料電池を集中的に設置する、世界初の「福岡水素タウン」と今回の「水素ハイウェイ」を柱とする「福岡水素戦略(Hy‐Lifeプロジェクト)」を展開している。