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共創館が政投銀から最高評価認証  電気ビル    九州沖縄では初


 株式会社電気ビル(福岡市中央区渡辺通2丁目、深堀慶憲社長)のオフィスビル「電気ビル共創館」(同)は7月24日、株式会社日本政策投資銀行(東京都)による環境性能や地域貢献に優れたオフィスビルを評価する認証制度で、5段階の最高評価にあたる「プラチナ」の認証を受けた。
 同行の環境認証「DBJ グリーンビルディング認証」は、ビルや物流施設の環境対応を5段階で評価するもの。県内では呉服町ビジネスセンター(同市博多区)、東比恵ビジネスセンター(同)、博多祇園M―SQUARE(同)、薬院ビジネスガーデン(同市中央区)がこれまでに認証を受けたが、最高評価のプラチナは九州・沖縄で初の事例。全国では36例目となる。
 評価されたのは、全館LEDに加え、人感、昼光センサーや、地中の雨水層の冷熱を空調に利用するなど最先端の省エネ性能を備えている点。そのほか、太陽光発電システムの設置や、水資源の再利用、節水トイレなどに加え、県下最大規模の多目的ホールを設置している点も高評価となった。同社では「共創館は計画段階から九州を代表するオフィスビルを目指して建てた。建設に関わった方々に改めて感謝したい」と話している。
 地上14階・地下2階建ての同ビルは九州電力グループが所有する同所の再開発計画「渡辺通りスクエアプロジェクト」の一環で、2012年3月に完成。総事業費は約150億円。延べ床面積は約3万8000平方mで、高さは08年に完成した地上13階地下1階の電気ビル北館(同)よりも約7メートル高い67・6メートル。上層階には九経連など経済8団体が入居するほか、一般企業が入居している。