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傷口1カ所で腹腔視下鏡手術  佐田病院    福岡では初


 医療法人佐田厚生会・佐田病院(福岡市中央区渡辺通1丁目、佐田正之院長)は、6月から腹部の傷口が一つで済む腹腔(ふっくう)内視鏡手術「SPS(Single Port Surgery)」を開始した。福岡では初。
 従来、胆石症などの腹部の内視鏡手術は最低4カ所ほどの穴から手術を行っていたが、この方法ではへそ部分の1カ所(1・7cm程の穴)のみでの手術が可能になった。へそ部分なので手術跡が目立たないほか、傷口の数が少ないことから術後の回復も早く、胆石症の場合、通常2‐5日の入院で退院できるという(程度によっては日帰りも可能)。すでに開始から30件ほどの実績があり、当面は胆石症や虫垂炎(盲腸)などの症例で実施し、将来的には胃・腸腫瘍の摘出などの大規模な手術にも導入していく予定。佐田院長は「この手術は、設備面より医師の技術面が重要。胆石症内視鏡手術の症例数が全国1位の当病院だからこそ、早期に導入できた」と話している。