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健康・医療情報の管理アプリ  福岡産業保健総合支援センター


写真や動画で記録

メンタルヘルス対策支援や産業保健支援などの福岡産業保健総合支援センター(福岡市博多区博多駅南2丁目、筒井保博所長)は7月、健康・医療情報を管理するスマホアプリの提供を開始した。  名称は「PHR(パーソナルヘルスレコード)自己健康管理アプリ」で、前所長の織田進アドバイザー産業医が開発を担当した。アプリでは自らの健康・医療情報を写真や音声、動画などを記録するもの。数値データの入力作業を省き、健康診断や人間ドックの結果、心電図、レントゲン写真などを撮影し、受診日を経年的に閲覧することができる。受診日別に写真5枚とともに、医師の許可を得た上で診療説明や注意点などを動画でも保存可能。主治医以外の救急診療の際にも、健康状態やアレルギー歴、持病、服用中の薬などを的確に伝えることができるため、重複検査や二重投薬を減らし、医療費の節約につながるという。また、70カ国語以上の翻訳機能も付いており、増加する外国人の健康管理もサポートする。アプリは無料で、iPhoneとandroidに対応。
織田氏は「自分の健康情報を持ち歩くことで健康づくりや救急診療に活用できる。今後はさらなる改善に取り組んでいく」と話している。

2020年7月21日発行