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価格低下などで増収減益  山下医科器械    医療機器販売は拡大


 医療機器、消耗品卸・山下医科器械株式会社(福岡市中央区渡辺通3丁目、山下尚登社長)の09年5月期決算は、売上高が364億3100万円で前期比2%増、経常利益が3億700万円で同22%減の増収減益となった。
 医療機関の新築や増改築に伴う医療機器備品の売り上げが拡大したため増収となったが、一般管理費などコスト増と価格競争激化による価格低下などで減益となった。事業別では医療機器部門のうち一般機器分野が、基幹病院を中心に医療機器備品の新規および更新の底堅い需要に支えられ売上高67億6800万円で同4%増、一般消耗品分野が営業強化による市場シェア拡大で売上高173億300万円の同2%増、低侵襲治療分野が循環器備品の受注増加や内視鏡処置用医療材料(IVE)の販売拡大により売上高75億9300万円で同5%増、メディカルサービス分野が設備案件の減少による設備備品の販売減および放射線機器の大型案件の減少などで売上高32億2600万円の同14%減、医療情報部門では、電子カルテオーダーシステムの受注やIT機器需要拡大で売上高15億3800万円の同17%増となった。今期は売上高388億7600万円で同7%増、経常利益が3憶2600万円で同6%増を見込んでいる。 
 同社は1926年8月創業、資本金4億9402万5000円。福岡本社、佐世保本社の2本社体制。従業員は493人(08年5月時点)。