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住宅着工、増改築需要減で経常赤字29億円  TOTO    通期は減収増益見込む


 衛生陶器製造のTOTO(北九州市小倉北区中島2丁目、張本邦雄社長)の2010年第1四半期(09年4~6月)連結決算は、売上高が968億6100万円で前年同期比12・2%減、経常損益が29億4900万円の赤字(前年同期は12億5000万円の黒字)となった。
 新設住宅着工戸数の大幅減少に加え、増改築(リモデル)需要も消費マインド低下で低調に推移したことが影響した。投資圧縮や費用抑制、在庫削減など進めたが挽回できず営業損益は30億9800万円の赤字(前年同期は7億9100万円の黒字)、当期純損益は39億3800万円の赤字(前年同期は26億2100万円の赤字)となった。売上高を需要分野別に「新築」、「リモデル」、「海外」、「新規事業その他」に分けると、「新築」は292億円で前年同期比17%減。「リモデル」は消費マインド低下により539億円で同8%減。また、これまで堅調だった「海外」も金融危機の影響を受けた米国を中心に売り上げが減少し、122億円で同18%減となった。通期では売上高で08年度比2%減の4550億円、経常利益で同1・1%増の60億円を見込む。