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低公害車の補助制度で増収増益  矢野特殊自動車    今期は減収予想


 冷凍車などの特殊車両を製造する株式会社矢野特殊自動車(糟屋郡新宮町、矢野彰一社長)の10年3月期決算は、売上高が前年比0・9%増の92億27百万円、経常利益は同9倍の2億2千万円で増収増益だった。
当初は大幅減収を予想していたものの、運送事業用車両の低公害車導入の補助・助成制度により、主力の中・大型トラックの販売が好調に推移。同トラックの登録台数も大きな落ち込みはなく、年間を通して販売は安定した。利益面では、不安定な市況の影響が懸念された原材料価格も比較的、安定推移し、大幅増益となった。
 今期は減収を予想している。今後の業界の動向について同社は、「前期の業績は国の政策に後押しされた面もあるが、主力商品の冷凍車に関わる輸送業界の需要が底堅く推移したことも大きい。今期に関しては、現時点では下期以降の需要の変化が読みにくい」と話している。