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九州工場で新型「ムラーノ」をフル生産  日産自動車    月産8000台体制で


 日産自動車株式会社(東京都中央区銀座6丁目、カルロス・ゴーン社長)は、9月29日、京都郡苅田町の九州工場(川瀬賢三・理事工場長)で、4年ぶりに全面改良した新型「ムラーノ」を月産約8000台体制でフル生産すると発表した。
 「ムラーノ」は、日産の中型SUV(スポーツ多目的車)。2002(平成14)年11月に初代モデルが発売されて以降、九州工場の主力車種として生産されてきた。同工場では、1月に先行発売した北米向けに月産約1000台前後で生産していたが、9月29日の国内と一斉発売に伴い、フル生産体制に移行した。国内を含め、世界170カ国に輸出する。川瀬理事工場長は「ムラーノは、同じSUVのエクストレイル、ローグと並び、九州工場の主力車種として位置付けている。今年1月から北米向けの先行発売モデルを生産しているが、米国景気が厳しい中でも、堅調に推移してきた。年産50万台体制をけん引する有力車種として期待している」と話している。同工場では、昨年8月以降、新型のSUV4車種が相次ぎ投入され、今年度は、6月2日にフルモデルチェンジした中型セダン「ティアナ」、9月4日にはディーゼルエンジン搭載の「エクストレイル20GT」の生産が始まっており、今年度の生産台数は、生産能力いっぱいの50万台に達することが確実視されている。