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九州各県にタクシー子会社を2~4社設立 第一交通産業 持ち株会社移行で分社化


 タクシー事業、不動産業・第一交通産業株式会社(北九州市小倉北区馬借二丁目、田中亮一郎社長)は来年四月にも予定している持ち株会社への移行に伴い、九州各県に二~四社程度のタクシー子会社を設立することを計画している。
 同社は福岡証券取引所への上場に際して、上場基準を満たすため一九九三年に系列のタクシー会社などグループ会社を合併したが、各地域ごとの迅速な対応や地域密着を図るために各県に地域子会社を設立、第一交通産業本体は子会社を統括する持ち株会社への移行を目指している。
 九三年の合併以降にΜ&Aなどで同社傘下に入った会社はそのまま地域子会社としてきたが、九州各県など九三年の合併により経営権が第一交通産業本体に集約された地域についても同様に分社化する。
 設立する社数については未定だが、九州における子会社数は各県二~四社になる見通し。また不動産事業については地域ごとの分社化のほか、企画や販売などの業務ごとに子会社化することなども含めて検討している。田中社長はタクシー事業の分社化について「九州地区では同じ県でも営業エリアが違うし、グループ内での競争を進める意味でも一県あたりの社数は二社から三社くらいになるだろう。福岡県くらいの規模であれば福岡市都市圏、北九州市都市圏にそれぞれ二社ずつあってもいいと思う」と話している。
 同社は一九六四年九月の創業・設立。資本金二十億二千四十万円。従業員三千三百七十四人。二〇〇三年三月期連結決算の売上高は七百十四億五千八百万円、経常利益は三十三億一千七百万円。
 田中社長は東京都出身で、一九五九年四月四日生まれの四十四歳。青山学院大学経済学部卒。趣味はゴルフ。

2003.10.21 発行 週刊経済より