NEWS

  • 地域

九大学研都市に開発システムの子会社設立  東京のガイアックス    九大と連携強化へ


 インターネット向けコミュニティーサービス(SNS)などのシステム開発、株式会社ガイアックス(東京都品川区西五反田1丁目、上田祐司社長)は1月24日、同社サービスのシステム開発を手掛ける全額出資の子会社、株式会社テンエックスラボを福岡市西区女川に設立した。地方都市への進出は初めて。
 ガイアックスグループでは福岡進出にあたり、住環境の良さが開発スタッフの業務効率の向上につながると判断した。新会社の資本金は千万円。同グループの社員4人を派遣し、提供中のサービス改善や、新サービスのシステム開発を担当する。また、九州大学伊都キャンパスに近く、同大との産学連携強化や、7人程度のインターンシップ生を受け入れる。現在は、JR九大学研都市駅から徒歩5分の3LDK(約75平方m)のマンション「ラベンダー伊都」を開発拠点としているが、今後は福岡で2~3人を現地採用し、同駅周辺にオフィスを構える計画。新会社の社長を兼務する鳥居晋太郎執行役技術最高責任者(CTO)は、「私が大野城市出身で、福岡の住環境の良さや九大学生のレベルの高さを知っていたため、今回の進出を会社に提案した。開発スタッフはグループ内でも優秀な精鋭なので、核となる新サービスを開発していきたい」と話している。
 ガイアックスは1999年5月設立。資本金1億円。新会社を含むグループ会社は4社。グループ全体の従業員は61人(パートを含め354人)。グループ連結売上高は約30億円。法人向けのSNSが売り上げの大半を占め、近年では各企業に内定した学生向けにSNSを提供する新サービスを始めている。2005年7月に名古屋証券取引所「セントレック」に上場。
 鳥居CTOは大野城市出身。1979年生まれの32歳。東京大学工学部卒。大学在学中に同グループでのインターンを経て、99年に同グループ大学を休学し、入社。各種サービスの設計、開発に携わり開発部長を務めた。復学・卒業後は住友商事に就職し、グループ基幹システム刷新プロジェクト推進を担当。05年に退職し、同グループに再入社、同年技術開発部門責任者の執行役CTOに就任した。