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久山町に約1万8000平方mの物流施設  三菱地所    首都圏外初、4区画まで賃貸


 三菱地所株式会社(東京都千代田区大手町、杉山博孝社長)は12月20日、糟屋郡久山町、篠栗町で物流施設を着工する。名称は「ロジクロス福岡久山」で、同社の物流施設は共同事業を含めて東京都、神奈川県(2カ所)に続く4カ所目。同社単独開発の物流施設は今回が初めてで、着工に合わせ同社の物流施設名称を「ロジクロス」とした。
 場所は原工業団地内、九州日立物流サービス向かい。敷地面積は1万8136平方m、建物は4階建て延べ床面積約4万平方m。マルチテナント型物流倉庫で、貸付面積は約7600平方mから、4区画まで複数テナントによる分割利用が可能。3階までトラックが自走可能なスロープを設けており、1階、3階に大型トラックが着床可能なトラックバース(荷さばき場)を設置するほか、貸会議室やドライバー用休憩室、トイレを備える。12月20日に着工、来年10月中旬に完成予定。
 12月11日の地鎮祭で、田島穣三菱地所株式会社常務は「通信販売やEC事業の拡大により、変化に対応できる物流施設が求められる。首都圏外初の展開として、九州最大の消費地である福岡に建設できることは大変意義深い。アジアへのゲートウェーとしても位置付けられ、今後もさらなる物流の発展が見込まれる。ここ久山は、福岡ICにも近く県内だけでなく九州全域への広域配送拠点にもなり得る立地。今後も福岡、大阪、名古屋など大都市圏を中心に、年3~4カ所の開発を目指していきたい」、古草靖久九州支店長は「来年25周年を迎えるイムズや、九州最大のアウトレットモール、鳥栖プレミアム・アウトレットも順調に推移している。2011年7月に開業したロイヤルパークホテル ザ 福岡も認知度が向上し好稼働。三菱地所が新たな柱として強化している物流施設事業をこの九州エリアで行えることを大変嬉しく思う」とコメントした。
 同社は今年4月の組織改正で、それまで都市開発事業部内の組織であった物流開発室を「物流施設事業部」に昇格。物流施設事業をオフィス、住宅、商業施設に次ぐ事業の一つとして成長させる方針で、全国への進出を検討している。