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主力製品と中国市場振るわず9%減収に  日本タングステン    経常損失は拡大


 レアメタル製品メーカーの日本タングステン株式会社(福岡市博多区美野島、馬場信哉社長)の13年3月期連結決算は、売上高は前期比9・1%減の113億3300万円、経常損失は4億500万円(前期は2億円の赤字)となった。
 自動車関連製品が好調に推移したものの、中国市場の競争激化や国内メーカーの海外生産シフト、半導体不況による設備投資低迷などの影響で、売り上げは低調に推移した。中でも、主力製品のNTダイカッターは国内向け需要減少により低調で、ハードディスクドライブ用磁気ヘッド基板、電気接点製品などの製品も振るわなかった。こうした主力製品の売り上げ減に加え、中国事業の見通しが当初予想を大幅に下回ったことなどから赤字幅は拡大。当期純損失は7億9400万円(前期は2億1900万円の黒字)となった。
 今期は、海外の事業体制を再構築して新たなシェア開拓を進める。売上高は前期比1・6%減の111億5000万円、経常利益は3億6000万円の黒字化を目指す。