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中間期は公共工事の受注減で減収減益  日本乾溜工業    防災安全衛生品は増加


 交通安全施設・法(のり)面工事などの施工、産業安全衛生用品販売・日本乾溜工業株式会社(福岡市東区馬出1丁目、内倉貢社長)の09年9月期中間決算は、売上高が64億8500万円で前年同期比11・8%減、経常利益が3億500万円で同37・8%減の減収減益となった。
 新型インフルエンザをはじめとする感染症対策などの防災安全衛生用品の売上高は増加したが、主力の公共工事の受注が減少したため中間期としては3年ぶりに減収。仕入れコスト削減などに努めたが売上高減少が大きく影響し、経常、純利益ともに2年ぶりの減益となった。完成工事高が中間期会計期間に集中するため、通期売上高に対する下半期の売上高比率は低くなり、通期売上高が100億円で前期比6・1%減、経常利益7000万円で同67・7%減を見込んでいる。同社では「政府の経済危機対策や、九州各県の地元経済の浮揚策による公共事業の前倒し発注が実施される予定ではあるが、当社業績は限定的であり、上半期の収益の遅れを取り戻すことは厳しい。引き続き利益面について経費削減に努めたい」と話している。