NEWS

  • 地域

中間期は個人・法人投資事業減退で赤字に  シノケングループ    通期は経常10億円見込む


 賃貸住宅販売、不動産賃貸管理、ファイナンスなど各事業会社の持株会社・株式会社シノケングループ(福岡市博多区博多駅南1丁目、篠原英明社長)の2008年9月中間期連結決算は、売上高が75億4100万円で前年同期比29・9%減、経常損益は4億5800万円の赤字(前年同期は7500万円の黒字)、当期純損益は2億7200万円の赤字(同4100万円の黒字)となった。
 米国サブプライムローン問題の影響で金融機関から不動産市場への資金流入が減少したほか、景気低迷による個人投資家や法人投資家の土地取得が鈍化。さらに東京、大阪、名古屋都市圏における開発用地の地価低迷が影響し赤字となった。事業別で見ると、不動産販売(投資)事業の売上高は59億6600万円で前期比36・3%減、営業損益は2億3166万円の赤字となったが、第4四半期に完成する工事物件の割合が大きく、売上高は第4四半期に集中する見込み。不動産賃貸管理事業は管理世帯数1万818世帯と堅調に推移し、売上高11億9273万円で同15・1%増、ファイナンス事業は家賃滞納保証サービスや個人向けフリーローン強化など新規顧客数増加に伴い、売上高は8977万円で同16・8%増となった。その他事業では、LPガス供給事業が販売世帯数6093世帯と安定した収益を確保している。同社では今後、首都圏を中心とした個人・法人投資部門の業容拡大、グループ会社との連携および経営基盤の強化を図り、2009年3月期連結決算は、売上高が330億円、経常利益10億円、当期純利益5億3000万円を見込んでいる。
 同社は1990年6月に設立。資本金は19億2215万円、従業員は99人(07年3月)。