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中間期はデジタル家電の需要回復で大幅増収  九州三井アルミニウム工業    在庫評価損が減少し黒字転換


 高純度アルミ製造で全国シェアトップレベルの九州三井アルミニウム工業株式会社(大牟田市四山町、蓮尾勇次社長)の2011年3月期中間決算は、売上高が前期比2・5倍の74億94百万円、経常利益が1億9百万円の赤字から5億5百万円に黒字転換した。
 エコカー補助金や家電エコポイント制度が追い風となり、デジタル家電、IT商品に関連した高純度アルミの需要が増加し、大幅な伸びとなった。また、リーマンショック以降、人員削減など全社的なスリム化を進め、前期の減益要因だった在庫の評価損が大幅に減少したことで黒字転換した。事業別に見ると、素材事業はデジタル家電、IT商品、自動車関連などの需要回復基調に伴い、高純度アルミの販売数量が大幅に伸び、2・4倍の60億14百万円だった。半導体機器事業は半導体装置関連を中心にした受注回復基調が継続し、2・9倍の14億8千万円だった。通期は売上高が60%増の137億円、経常利益は3・5倍の6億5千万円で増収増益を見込んでいる。