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不良債権処理額の減少などで経常利益2倍に  西日本シティ銀行    経常収益は4・5%減


 西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前、久保田勇男頭取)の10年3月期連結決算は、経常収益が前年比4・5%減の1708億65百万円、経常利益は同102・9%増の362億33百万円で減収増益となった。
 市場金利の低下に伴う資金運用収益の減少で経常収益は減収だったが、不良債権処理損失や有価証券関係費が減少したことで、経常費用は前年に比べ大幅に抑えることができた。中でも有価証券償却に関しては、株価が回復してきたことなどから同181億円減の31億円となり、増益に貢献した。当期純利益は49・2%増の218億円。開示債権は前年比168億円増の1794億円に増加。開示債権比率は同プラス0・29%の3・58%へと上昇した。連結自己資本比率は同プラス0・55%の10・42%。
 今期の予想は、経常収益が前期比5・2%減の1620億円、経常利益は4・9%増の380億円、当期純利益は0・9%増の220億円を見込んでいる。