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上場費膨らんだ前期の反動で大幅増益  トータル・メディカルサービス    利益は24・5%増


 調剤薬局経営の株式会社トータル・メディカルサービス(古賀市舞の里3丁目、大野繁樹社長)の2011年3月期中間決算は、売上高が前年同期比5・5%増の32億32百万円、経常利益が同24・5%増の2億82百万円で増収増益だった。
 今年4月の調剤報酬改定で、後発医薬品調剤体制加算の引き上げや、大型門前薬局の特例の見直しで調剤基本料が増加したほか、新規出店で売り上げが増加した。利益面は、上場コストが大きく膨らんだ前期の反動で増益となった。今期も生産効率を上げた展開を強化し、通期は前期比1・0%増の63億13百万円、経常利益は同11・0%増の5億12百万円で増収増益を見込んでいる。大野社長は「引き続き既存店近隣の医療機関誘致を強化して収益確保を図りたい。新規出店は急がない」と話している。 
 同社は1990年4月に設立、資本金1億3850万円、調剤薬局「さくら薬局」を北部九州中心に30店展開(福岡25店、佐賀1店、長崎2店、山口2店)。従業員数は233人。今年6月にジャスダック市場と福岡証券取引所に相次いで上場した。
大野社長は北九州市出身、1958年5月11日生まれの52歳、西南学院大学商学部卒、趣味はゴルフ、ジョギング。