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レアアースフリーの省エネEVモータ量産化事業に補助金  明和製作所    経産省がレアアース資源確保のため公募


 電気モーター製造・販売の株式会社明和製作所(糸島市志登、生野岳志社長)は2月25日、レアアースフリーの省エネEV(電気駆動)モータの量産化立ち上げ事業で、経済産業省の「平成22年度 レアアース等利用産業等設備導入補助金」に採択された。
 同省が今後のレアアース資源の確保を目的に公募した補助金制度に採択されたもの。今後、同社では同省からの半額支援を生かして設備投資を本格化し、回転子にレアアースを使用する永久磁石や、巻線がなく堅牢で耐熱性に優れる特徴を持つSRモーター(スイッチトリタクタンスモーター)の量産化を進める。生産されたモーターは車生産工場のロボット溶接の駆動部分などに使用される。深見恒次EV販売課長は「レアアースのひっ迫という外的要因から今回の採択を受けた。量産化によって資源消費の減少に貢献したい」と話している。
 同社は1967年設立。資本金は22百万円。従業員数85人。電力用遮断機、油圧ポンプなどに使用する各種モーターを生産するほか、電気駆動を搭載した車両の販売も開始。自社モーター搭載のEV車両の開発も進めている。10年3月期の売上高は7億7600万円。生野社長は大阪府出身、1962年5月30日生まれの48歳。立命館アジア太平洋大学経営大学院修了、趣味は音楽とスポーツ。