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ベスト電気が12年連続トップ  東京商工リサーチ    九州、沖縄地区の小売業売上高ランキング


 株式会社東京商工リサーチ(東京都千代田区大手町、真柄秀明社長)によると、九州、沖縄に本社を置く小売業のうち、09年度(09年4月期~10年3月期)に単体売上高が50億円を超えた企業は前年比6社減の150社、売上高合計は0・3%減の4兆9202億38百万円であることが分かった。
 85年度の集計開始以来、企業数、売上高合計ともに過去最高を記録した06年度から3年連続で減少。長引くデフレとリーマン・ショック以降の景気悪化による消費低迷を色濃く反映した結果となった。売上高トップは12年連続でベスト電器(福岡市)の2980億円。次いで、イオン九州(福岡市、2589億円)、トライアルカンパニー(福岡市、2121億円)、ナフコ(北九州市、2085億円)、コスモス薬品(福岡市、1777億円)がランクインした。
 業態別では、ホームセンター・ディスカウントストア、専門店は売上高合計が前年を上回ったが、生協を除き、すべての業態で前年を下回った。特に百貨店は02年度から8年連続で減収、2年連続で売上高ベスト10に1社も入らなかった。東京商工リサーチでは、「積極的に出店した企業や消費者の低価格、健康志向などに対応した特色のある企業は売り上げを伸ばしたが、長引くデフレで個人消費が冷え込む中、限られたパイをめぐって業態を超えた競争は激しくなっている」と分析している。