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バイオベンチャー9社に総額9400万円支給  福岡県バイオ産業拠点推進会議    実用化を支援


 福岡県バイオ産業拠点推進会議(福岡市博多区東公園、杉岡洋一会長)は、7月29日、県内の地場産業を活用したベンチャー創出や新製品開発の促進を目的とする「2009年度バイオベンチャー等育成事業」に久留米市のケイワン株式会社など9件を採択し、年間総額4700万円の委託事業費を2年間支給する。
 バイオベンチャーの将来性ある研究課題、大学の研究成果の実用化などの支援が目的。採択のうち継続採択が株式会社元山(久留米市、委託事業費800万円、未利用柿を生かした商品開発)の1件、新規採択がケイワン株式会社(久留米市、600万円、SWTパウダーの製造研究)、株式会社先端医療開発(福岡市、700万円、低侵襲治療的血管新生療法の研究)、株式会社セルイイノベーター(福岡市、600万円、薬剤の作用機序解明の支援システム開発)、株式会社ジーンアクト(久留米市、400万円、新規RNA合成試薬の開発)、株式会社建濃(久留米市、400万円、汚染河川の水質浄化)、ベセル株式会社(北九州市、400万円、創薬スクリーニング用高機能細胞ディッシュの開発)、コヨウ株式会社(みやま市、400万円、蚊の防除機能を持つブロックの開発)、株式会社アカル(久留米市、400万円、液体消臭剤の開発)の8件。同事業は01年度から昨年度までに28件を支援した。県では県南部の久留米地域を中心にバイオベンチャー企業や研究機関などバイオ産業の一大集積を目指す「福岡バイオバレープロジェクト」を久留米市とともに推進している。