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タクシー、不動産とも好調で増収増益   第一交通産業    経常は2けた増の43億円


 第一交通産業株式会社(北九州市小倉北区馬借2丁目、田中亮一郎社長)の12月第3四半期連結決算は、売上高が前年比7・1%増の658億600万円、経常利益が同11・1%増の42億9800万円の増収増益となった。
 営業利益は8・6%増の44億9100万円。四半期純利益は同22・4%増の21億8900万円だった。主力のタクシー事業の売上高は2・6%増の399億8900万円。燃料費の高騰の中で営業所の統廃合などの合理化をはじめ経費節減に取り組んだことと、過去の大型買収1件ののれん償却が前年度に終了したことで、セグメント利益は5・7%増の11億9600万円となった。沖縄県内を中心とするバス事業の売上高は5・5%増の56億9300万円で、セグメント利益は13・2%減の2億5400万円。
 不動産分譲事業の売上高は8・5%増の111億4400万円。利益面では前年度末に商業施設の所有目的を変更したことで店舗の賃料収入4億6900万円とセグメント利益2億7800万円を不動産賃貸事業に計上したことで、セグメント利益は同37・1%減の5億600万円となった。このうちマンション事業の売上高は6・6%増の65億4400万円。戸建住宅の売上高は、20・9%増の41億3100万円。賃貸事業の売上高は商業施設の所有目的変更に伴う賃料収入増加で22・8%増の27億1100万円。セグメント利益は28・3%増の14億2500万円と伸びた。管理物件は17都道府県で1977戸となった。
 金融事業は不動産再生事業で東京都のテナントビル、熊本市のマンション用地などの譲渡で、売上高は同37・6%増の46億3500万円。セグメント利益は同60・2%増の8億7300万円と大きく伸びた。自動車の点検・整備、LPG販売などのその他の事業では、売上高が30・5%増の16億3200万円。セグメント利益は同3・6%減の2億5100万円だった。
 通期業績では、売上高が前期比0・2%増の880億円、経常利益が同6・2%増の62億8000万円を見込んでいる。