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クズの花エキスに脂肪肝の発症抑制作用  東洋新薬    日本肥満学会で発表


 健康食品受託メーカーの株式会社東洋新薬(福岡市博多区博多駅前2丁目、服部利光社長)はこのほど、独自素材である「葛(クズ)の花エキスTM」の抗肥満作用に関する新たな知見として、非アルコール性脂肪肝(以下NAFLD)の発症抑制作用を確認。10月10、11日に開催された日本肥満学会で発表した。
 クズは、乾燥させた根が漢方薬の原料として葛根湯などに使用されているマメ科のつる性植物で、「葛の花エキスTM」はクズの花部から抽出した機能性食品素材。これまで同素材の抗肥満作用について研究を重ねており、臨床試験で腹部内臓脂肪や皮下脂肪を低減させる抗肥満作用があることや、高脂肪食とアルコール摂取による脂肪肝発症抑制作用なども確認している。
 今回は、アルコールを摂取しない場合でも、日本人の成人の約30%が罹患していると言われるNAFLDの発症抑制についての効果も検証。実験では葛の花エキスTMを5%含む飼料(葛の花エキスTM群)と含まない飼料(コントロール群)を、モデルマウスに28日間摂取させ、それぞれの肝臓の中性脂肪含量測定、脂肪蓄積面積の評価を行った。その結果、コントロール群と比較して葛の花エキスTM群では、肝臓の中性脂肪含量、および脂肪蓄積面積が有意に低値を示したことから、葛の花エキスTMはNAFLDの発症抑制に有効であることが示された。
 これを受け同社では、今後も同素材の機能性をさらに解明し、独自性の高い商品開発と拡販に生かしていく。