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キクラゲ栽培用の温室を発売  アイ・エム・エス    初年度150台の販売目指す


 樹脂サッシ製造販売のアイ・エヌ・エス株式会社(北九州市小倉南区上曽根新町、磯田敏男社長)は、6月からキクラゲ栽培用の温室「セラファーム きくらげハウス」の販売を開始した。
 断熱性の高い樹脂サッシの特徴を生かし、新規事業として展開するもの。通常のハウス栽培は多額の冷暖房費がかかるが、同商品は断熱材や遮光シート、加湿器、ミストシャワーで温度や湿度を調整するため低コスト栽培が可能。サイズは3・3平方m~6・6平方mを主力に、注文の規模に応じて大規模サイズの製造も可能。価格はキクラゲの苗床もセットで3・3平方mが70万円。同サイズのターゲットは、飲食店やサイドビジネスの個人など。また、大型温室は農業への新規参入企業や、農業法人などを想定している。初年度販売目標は150台。磯田社長は「現在キクラゲの多くは乾燥させた輸入品がほとんど。国内産の生キクラゲは栄養価も高く、味も評判がいい。当社では温室の販売に加え、農業法人と提携して大型栽培も手掛けており、キクラゲの販売経路開拓にも注力していきたい」と話している。
 同社は1996年5月設立。資本金2千万円。従業員数8人。10年3月期売上高は66百万円。磯田社長は長崎県出身。1944年12月25日生まれの65歳。九州産業大学卒。趣味は仕事。