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カーナビ苦戦し売上高は1%の微減  ゼンリン    経常利益は4・5%増


 住宅地図制作の株式会社ゼンリン(北九州市小倉北区室町、高山善司社長)の12年3月期連結決算は、売上高は前期比1・1%減の523億22百万円、経常利益は同4・5%増の47億77百万円で減収増益となった。
 スマートフォン向けサービスなどの新規事業が好調に推移した一方、東日本大震災の影響などでカーナビ用データの売り上げが減少。エコカー減税の復活など追い風もあったが、主力の地図データベース事業は微増に留まった。加えて一般印刷やその他事業の減収が響き、連結売上高は減収となった。一方、利益面では一般印刷やその他の収益が改善したことにより増益に。だが当期純利益は、税制改正に伴う資産の取り崩しなどの影響で、同4・4%減の19億52百万円となった。
 今期は新たに策定した中期経営計画の下、主力事業の成長を図る。売上高は前期比3・2%増の540億円、経常利益は12・1%減の42億円を見込んでいる。