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インドネシアに水産加工工場  グローバル・シーフーズ    すり身1日20トンを生産


 水産物の輸入・製造販売のグローバル・シーフーズ有限会社(福岡市博多区博多駅前3丁目、三田村道洋社長)が、インドネシアの南スラウェシ州バンタエン県に建設していた水産物加工工場が完成し10月16日に稼働した。
 インドネシア政府は日本の水産会社を誘致しており、政府からの助成金を活用して建設したもの。同社では、今年1月株式会社グローバルシーフード・インターナショナルインドネシア(代表・ヌルディン氏)を設立。同社顧問に三田村社長が就き現地指導をする。従業員300人を現地採用して、日本をはじめアジアやEU諸国、北米市場などへ水産物の供給を開始する。平屋建てで延床面積約1000平方m。イトヨリ、キントキダイ、エソ、トビウオを原料としたすり身、天ぷら、ちくわなどを製造する。全長20メートルの生産ラインを導入するほか、コンタクトフリーザー(急速凍結機)や保管冷凍庫を設置。1日20トンのすり身を生産する。今後は水産部門と農産その他部門に分けて、同所で日本市場向けに冷凍サトイモの生産も計画している。三田村社長は「同所の魚は鮮度の良さから日本でも高値で取り引きされている。当社でも鮮度の良い状態で日本に空輸し日本国内の販売を拡大していきたい。また、農産部門では、中国産のサトイモに代わるものとして日本市場でシェアを取っていきたい」と話している。
 同社は2003年設立、資本金955万円、従業員12人(パート含む)。三田村社長は福岡市城南区出身、1968年12月10日生まれの40歳、九州大学経済学府(QBS)卒、趣味はテニス、自転車。