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アジア特区トップ評価に「最も力を注いできた結果」  麻生前福岡県知事    両政令市との連携は「内容から見て当然」


 麻生渡前福岡県知事は、12月22日に国から指定を受けた「グリーンアジア国際戦略総合特区」について、「全国で最も特区構想に力を注いできた結果」とコメントした。
 同特区案は、11地区から申請された特区案の中で、トップの評価を受けたとされており、発表前から指定は確実と見られていた。麻生前知事は09年ごろから総合特区制度の創設を国に強く呼びかけ、全国で最も早く特区案を取りまとめた経緯があり「福岡県ほど早い段階から特区構想の成立に力を注いできた自治体はない」と強調。そうした経緯から、指定は「当然の結果」と受け止めた。両政令市と共同で申請したことについては、「大変な意義があるが、構想の内容から見れば当然のこと。これまでも、環境などの事業は3自治体で協力して取り組んできた」と経緯を踏まえた見解を語った。
 同特区案では、アジアに対する環境技術の提供を軸に、容積率緩和や税制優遇などの措置を求めている。1月中に、福岡県庁内に特区事務局を設置する予定。構想について麻生前知事は「県の先端技術、社会インフラなどを環境という切り口から成長させ、アジアの中で確たる地位を築いていってほしい」と期待を込めた。