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アイランドシティに大型物流施設  博多アイランドシティプロパティー    博多地区で最大級


 福岡市東区のアイランドシティ(人工島)で総合物流施設を計画している特定目的会社(SPC)、博多アイランドシティプロパティー(東京都)は大型物流施設を建設する。着工は7月下旬、完成予定は来年4月。
 福岡市の発表によると、施設名は「博多アイランドシティ物流センター(仮称)」。アイランドシティの「みなとづくりエリア」(同区みなと香椎2丁目)に位置し、敷地面積4万3804平方m、2階建て延べ床面積4万8978平方mで、博多地区では最大級のマルチテナント型物流施設となる。1階は両面バース、2階へは大型車対応スロープで直接着車が可能な構造となっており、荷物を上下階に移動する必要がない。また、様々なニーズに対応するため、1区画約2800平方mから使用できる区画設計で、博多港からアジアなどに輸出入する物流会社やメーカーの貨物保管需要を取り込む。1階には日本ロジテムグループの福岡ロジテム株式会社(粕屋郡宇美町、小林専司社長)の入居が決定。
 博多アイランドシティプロパティーは倉庫業のイヌイ倉庫株式会社(東京都中央区、乾康之社長)と世界有数の不動産投資会社の日本法人・ラサール不動産投資顧問株式会社(同千代田区、中嶋康雄CEO)が50%ずつ出資して設立したSPC。2008年にアイランドシティの土地を取得し当初、延べ床面積約15万平方mの大型物流施設を計画していたが、世界的な経済状況の悪化などから着工を延期。規模を縮小して今回の計画をスタートした。