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「自由設計」マンションをリリース  あなぶき興産九州    グループ初業態


 穴吹興産グループの、あなぶき興産九州株式会社(福岡市博多区御供所町、土居年則社長)はこのほど、福岡市中央区平尾にグループ初業態となる「コーポラティブハウス」のマンションを建設する。完成は15年夏頃の予定。
 これまで「アルファシリーズ」を中心に、低価格型の分譲マンションを手掛けてきたが、今回の物件では比較的高所得層をターゲットとした新ブランドを企画する。コーポラティブハウスの特徴は、デベロッパーが事業主体となる通常の分譲マンションに対し、各住戸のオーナーから成る「建設組合」が主体となって建設を進める点にある。そのため、注文住宅などと同様の「自由設計」が可能となり、各部屋の間取りやデザインなどに加え、共用部や外観などのコンセプトでも、住人の「こだわり」を反映させることができる。また、通常の分譲マンションと違いモデルルームを設けないため、その分の経費を圧縮できる利点もあるという。場所は山荘通、浄水通の中間に当たる高台の立地で、敷地面積は1296平方m。価格帯は未定で、戸数は20戸程度。10月頃から募集を始め、年内をめどに建設組合を設立する予定。
 同社の担当者は「エンドユーザーが主体となって一からマンションを作り上げるという取り組みは、当グループでも初めて。建設前から各部屋の入居予定者が打ち合わせで何度も顔を合わせるので、住む前から良好なコミュニティが築いていける点も大きいと思う」と話している。