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「フラバンジェノール」などに月経前症候群の改善作用  東洋新薬    九大の田中医師との共同研究で確認


 健康食品受託メーカーの株式会社東洋新薬(福岡市博多区博多駅前2丁目、服部利光社長)は、このほど九州大学医学部婦人科学産科学教室の田中麗子医師との共同研究で、独自素材の「フラバンジェノール」と、アミノ酸の一種「テアニン」に、月経前症候群(PMS)に対する作用があることを国内で初めて確認した。この結果は13、14日に開催された日本未病システム学会学術総会で発表した。
 フラバンジェノールは、フランス南西部ランド地方に植林された海岸松の樹皮から抽出した、ポリフェノールを豊富に含む独自開発の機能性素材。一方のテアニンは、お茶に特徴的に含まれ、リラックス効果や睡眠改善効果、抗ストレス効果などが報告されているアミノ酸の一種。今回の実験では、「頭痛」「乳房の張り・痛み」や、「イライラする」「憂鬱になる」などPMSの診断基準に当てはまる成人女性6人を対象に、フラバンジェノールとテアニンを含有した食品を、2回の月経期間が終了するまで毎日朝食後に摂取させ、摂取前後でPMS諸症状の変化について評価を行った。その結果、身体的症状では6人中5人に、精神的症状では6人全員に改善が認められたという。
 同社は1993年創業、97年設立、資本金は5千万円、売上高は74億2千万円、従業員数は450人。