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「カンサイHD」設立し持ち株会社体制に移行  カンサイグループ    傘下の事業会社に6社


 電設資材卸売の地場最大手、株式会社カンサイ(福岡市博多区東比恵3丁目、忍田勉社長)を中核とするカンサイグループは、3月21日に株式会社カンサイホールディングスを設立し、持ち株会社体制に移行した。
 株式会社カンサイは1954年の設立以来、設備・資材の販売を主軸に新たな領域への挑戦を続け、7社のグループ会社を擁するまでに成長してきたが、設立60周年の節目に、新たな経営体制に改め、各事業会社が蓄積してきた高い専門性を有効活用し、グループとして企業価値の最大化を図る狙い。株式会社カンサイホールディングスは株式会社カンサイ本社内に本社を置き、資本金9600万円。社長は忍田カンサイ社長が兼務し、従業員は11人。傘下の事業会社には、電材卸の株式会社カンサイ、株式会社日進商会、九州昭和株式会社、株式会社カンサイ南九州社、弱電工事全般の株式会社ロッコウアトム、住設機器販売・住宅リフォームの株式会社カンサイしんこうが入った。2、3年後をめどに各社のシステムを統合し、仕入れ部門・集中購買機能を一元化する計画。
 また、業歴、売上高ともにカンサイに次ぐ配電盤・分電盤製造の三葉電機工業株式会社や、電気代を削減する「マンション一括受電エネシェアプラン」展開で上場も視野に入れる株式会社M・E・Mとも一層連携を深め、総合力を発揮していく。持ち株会社体制への移行でカンサイでは今後、カンサイ南九州社のような地域販社の分社化も構想しており、忍田社長は「より地域に密着した展開だけでなく、社長職の増設で社員の意欲向上と組織の活性化をさらに図っていきたい」と話している。
 カンサイHDの役員は次の通り。
 ▼社長 株式会社カンサイ社長忍田勉▼専務 同専務灘太▼取締役 同常務兼株式会社M・E・M社長江崎高木、カンサイ取締役松崎由兼、株式会社日進商会社長本多利行、株式会社ロッコウアトム社長入江昭弘、九州昭和株式会社社長梅崎愼也、株式会社カンサイしんこう社長本郷義昭、株式会社カンサイ南九州社社長寺田信男、三葉電機工業株式会社社長忍田武人▼監査役 忍田裕子
 カンサイは1948年4月創業、54年3月関西電業株式会社として設立。2002年3月に社名変更。資本金9600万円、従業員200人。14年3月期売上高は前期比約40億円増となる270億円超の見通し。