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「アジアで必要とされる中小企業に発展したい」  山口油屋福太郎    創業100周年祝賀会に700人集う


 辛子明太子メーカー、業務用資材卸業の株式会社山口油屋福太郎(福岡市南区五十川1丁目、山口毅社長)は、11月24日、ホテルオークラ福岡で創業100周年記念祝賀会を開催した。
 当日は河部浩幸福岡商工会議所会頭をはじめ、取引先や福岡商工会議所会員など地場企業経営者ら700人が出席。山口社長は「食用油の販売から始まり、1967年に私が継いだ時は従業員8人だった当社は、いまや650人の従業員を抱える企業となった。顧客満足を第一に考え従業員1人ひとりが奮闘した結果、儲けるのは得意ではないが繁盛する企業となったと自負している。アジア諸国との経済交流が発達している福岡というすばらしい土地で商売ができていることに感謝している。2年後には九州新幹線が開通するなど、恵まれた環境となる中、福岡県内のみならずアジアで必要とされる中小企業に発展したい」と挨拶した。
 続いて、河部会頭が「山口油屋福太郎は、業務用食用油販売業として創業し、食材卸業として発展された。樋口正孝副社長は、1987年から福岡商工会議所議員として地場食品の振興をけん引するなど商工会議所と地場企業との橋渡し役として奔走された。今年11月には副会頭に就任され、引き続き福岡の経済発展に貢献していただく。地域や企業、市民から信頼される企業として新たな100年に向けた確かな歩みを続けられることを期待する」、山崎拓衆議院議員が「72年から、独自の製法により“酒の肴”であった辛子明太子を“食卓のおかず”として発売し全国に普及させた。2004年には閉鎖していた国民宿舎を買い取り、温浴施設“湧水千石の郷”として運営し大盛況となるなど、山口社長のアイデアと経営力には感服している。山口毅社長とも親しい友人としてお付き合いいただいている。現在、同社から賃貸している私自身の選挙事務所を拠点として、来るべき選挙に備えている」、久保田勇夫株式会社西日本シティ銀行頭取が「食用油・食品卸をビジネスの原点として守りつつ、博多名物となった辛子明太子製造やレストラン事業など新たな分野にも積極的に参入するなど総合食品業者として確固たる地位を築いてこられた。同社の食を通じたモノづくりには世の中に対する感謝の心が感じられる。当行は今後もこのような立派な中小企業に対して支援していきたい」とそれぞれ祝辞を述べた。この後、山東昭子参議院議員副議長の乾杯の音頭で祝宴に移った。祝宴では、山口社長をはじめ樋口副社長など同社役員に対し、地元経営者らが次々と100周年を祝う言葉をかけるなど、会場は終始賑わいを見せた。