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西部市場跡地に百数十億円で新築移転 白十字病院


病棟160床は継続運営

社会医療法人財団白十字会白十字病院(福岡市西区石丸2丁目、富永雅也理事長)は18年度末、同所近くの西部市場跡地に新病院を建設する。

新病院は7階建てで延べ床面積は約2万2000㎡(発表当初は8階建てで延べ床面積約3万6000㎡を予定)。青果部3市場の統合移転に伴い、福岡市が同跡地の売却先を選定する事業提案公募を実施したところ、同病院が選ばれた。近隣で運営している現病院の急性期病棟が老朽化しているため、移転建て替えとする。リハビリを中心とした病棟約160床は、現在地に残す。建物は20年に完成、21年の開院を目指す。

新病院はコミュニティーサロンやホールを設け地域との交流を促進するほか、市が跡地西側で整備している公園の隣接に「フィットネス広場」をつくり、健康増進に向けて働きかける。また、公園と連携し災害時の避難場所として施設を開放するなど、災害拠点としての役割を担う考え。

大野和也事務次長は、「今後、ゼネコンの選定などを進めるため、総事業費は確定していない。しかし、大規模な施設・利便性や地域創生として働きかける機能の充実に力を入れているため、おそらく百数十億円規模になると見ている」と話している。

白十字会は1929年に開設した富永内科医院などを前身とし、51年9月に設立。現在、3病院・3介護老人保健施設、1介護老人福祉施設の計1658床と、訪問看護ステーションを2ヶ所、通所介護施設が15ヶ所、小規模多機能ホームが介護付有料老人ホームを2ヵ所運営している。

白十字病院は82年2月に開設。466床(一般病床246床・回復期リハビリテーション病床111床・療養病床55床・地域包括ケア病床54床診療は、内科、糖尿病内科、脳・血管内科、神経内科など35科目。

2018年2月20日発行