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自社開発の保存処理木材が日本初木造ビルに採用 九州木材工業


週刊経済2022年7月12日発行

ビル正面の外壁一面に

木材加工販売の九州木材工業㈱(筑後市和泉、角博社長)が自社開発した保存処理木材が、5月20日に完成した国内初の純木造11階建てビル「Port Plus(ポートプラス)」(横浜市中区弁天通2丁目)の外壁に採用された。
「Port Plus」は大林組(東京都港区)が建設した木造11階建てのビル。大林組の研修施設として使用するビルで、日本初の「高層純木造耐火建築物」。特徴は柱、梁、床、壁といった主要構造部すべてが木造であること。建物全体に、全国各地の木材を使用し、九州地区では九州木材工業㈱が手掛けた保存処理木材「エコアコールウッド」が採用され、建物正面の外壁一面に使用されている。「エコアコールウッド」は、割れや腐れを防ぐ特殊な薬を木材に注入して加工したもので、耐久性などが評価されて、今回の採用に至った。
同社では「今後は、燃えにくい不燃木材の展開も強化していく」と話している。