NEWS

県産材を使用した木造住宅の助成事業 県建築都市部


週刊経済2022年8月9日発行

一律50万円支給

福岡県建築都市部は、県産材を使用した木造住宅を新築、または購入者に助成金を交付する「ふくおか県産材家づくり推進助成事業」を実施している。申請の締め切りを12月末に予定している。
県は以前から、木造住宅の助成制度を実施し、2019年には限度額47万円の助成金を交付。また県産材の使用量に応じて助成額に追加で上乗せが可能な仕組みを展開していた。今回の助成事業は県産材の利用促進を図るべく、県産材の使用、一戸建ての木造軸組工法、長期優良住宅の認定を受けていることなどを必須条件とし、条件に該当する人は、一律50万円が支給される。加えて、県産木材10㎡以上の使用でかつ、内装の木質化(1室以上)を図った県産木材振興型や住宅全体に熱交換型換気システム設置などの環境配慮型、リモートワーク専用のスペースや玄関付近の手洗い場の設置など新しい生活様式型の住宅には助成額が上乗せされ最高80万円が支給される。申請は、新築の注文住宅、購入の建売住宅どちらの場合も着工前に申請書を県に持参することが必要で、認定通知の受領後に工事着手、完了した後、交付申請を行うことで助成金が交付される。認定申請、承認申請は12月28日まで、交付申請は23年3月21日まで。
住宅計画課民間住宅係長は「応募の目標件数は55件だが、7月時点で3件とまだまだ余裕がある」と話している。