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害虫駆除部門の子会社移管で経常益倍増  大陽製粉    売上高は2期ぶりの増収.


 麦類製粉加工の大陽製粉株式会社(福岡市中央区那の津4丁目、古賀脩平社長)の2008年3月期決算は、売上高が41億7300万円で前期比0・6%増、経常利益が6450万円で同103%増の増収増益で、売上高は2期ぶりの増収。
 前期は昨年4月から小麦の政府売渡価格が「価格変動制」に変わり、4月に1・3%、10月に10%と売渡価格が上昇したことが増収に繋がった。経常利益は増収の要因に加え、昨年4月に熱燻蒸(ねつくんじょう)による害虫の駆除部門を子会社に移管し、人件費など経費削減が図れたことが増益に繋がった。
 今期は4月に小麦の政府売渡価格がさらに30%上がった影響もあり、原材料の仕入れの効率化で安定した顧客確保を図る。サイロ部門も好調で、09年3月期は、売上高が原料価格上昇に伴う増収、経常利益が若干の増益を見込んでいる。また設備投資としては5月に、筑後工場の環境整備として衛生面向上のための改築工事や小袋詰め作業の一部自動化のための機械導入に約2000万円を投じた。古賀社長は「小麦価格が上昇しクライアントにはご負担をかけているが、小麦を確保し安定した供給を図っていきたい」と話している。
 同社は1943年5月創業・設立。資本金は1億7500万円。従業員数は70人。古賀社長は福岡市博多区出身。44年2月4日生まれの64歳。西南学院大学経済学部卒。趣味はゴルフ。