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太陽光パネル専用リサイクル工場新設 大坪GSI


週刊経済2023年5月16日発行号

投資額は1億3千万円

廃棄物処理・リサイクル事業などの大坪GSI㈱(柳川市大和町、大坪尚宏社長)はみやま市山川町に太陽光パネル専用リサイクル工場を建設している。完成は6月末~7月初旬の予定。  再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の適用終了に伴う、約5年後に見込まれる太陽光パネルの大量撤去に対応するため。投資額は1億3千万円。場所は同社のガラスリサイクル工場隣。新設する工場の敷地面積は約1万㎡で、工場棟は500㎡。パネル分解の処理能力は8時間で2・4t。パネルの鉄、繊維(バックシート部分)、シリコンなどは分別して一次加工し販売。ガラスは隣接するガラスリサイクル工場で、軽量盛土材などの建設用資材や防犯砂利などの観賞用資材に再生する。今後、パネル撤去業者などと連携体制を構築していきたい考え。大坪社長は「ガラス処理に困る業者が多い太陽光パネルリサイクルにおいて、9年間ガラスリサイクルをしてきた事業スキームを生かしたい。また、工場見学の実施により処理工程を知ってもらうことで、安心してパネルを入れていただけるようにしていく」と話している。  大坪社長は柳川市出身。1968年5月17日生まれの54歳。日本経済大学経営学部卒。趣味は落語。  同社は1988年1月設立。資本金3500万円。売上高13億円(22年5月期)。従業員数約66人。