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カラー、ドワンゴと共同出資で新会社設立 麻生塾


社名は㈱プロジェクトスタジオQ

麻生情報ビジネス専門学校や麻生外語観光&製菓専門学校、麻生医療福祉専門学校など県内12専門学校を運営する学校法人麻生塾(福岡市博多区博多駅南1丁目、麻生健理事長)は、7月3日付で映像企画製作会社の㈱カラー(東京都杉並区、庵野秀明社長)、ポータル・モバイル事業、ゲーム事業などを展開する㈱ドワンゴ(東京都中央区、荒木隆司社長)と3社共同出資によるアニメ・CG制作の新会社を設立した。

アニメや漫画をはじめとするアニメ産業市場は年々活性化しており、国際的にも現代的な日本文化の一つとして注目を集めていることから、九州でアニメ・CG業界を志望する人材、または従事する若手人材を集め、実務レベルの作業工程を通じて同業界で活躍する人材を育成・輩出するのが狙い。新会社名は「㈱プロジェクトスタジオQ」で、資本金は各社が500万円を出資した計1500万円となる。社長には太田豊紀ドワンゴ取締役が就任。庵野社長がアニメ・CG映像に関する創作管理統括を担当し、麻生塾が新会社の総務・管理運営業務を担当する。

太田豊紀(おおた・とよき)社長は愛知県出身、1969年4月26日生まれの48歳。神田外語大学を卒業後、1993年4月に五橋研究所入社。2001年4月、ドワンゴ子会社のコンポジット社長に就任。06年7月AG‐ONE取締役、14年9月MAGES.取締役副社長を経て、同年10月にドワンゴ取締役(現任)。15年4月にはMAGES.社長(同)、16年6月にはでほぎゃらりー社長(同)を務めている。

一般社団法人日本動画協会「アニメ産業レポート2016」によると、15年のTVアニメ製作本数は過去最高の314本を記録。また、CGによる映画作品やスマートフォン向けゲームの増加などCG活用の場も広がっているという。「アニメ制作会社も2011年の全国419社と比べて、16年は622社と約1・5倍に増加している。そのうち約87%が東京に集中しており、慢性的な人材不足に陥っているため、まだ需要の少ない九州の地で業界を担う人材を創出していきたい(プロジェクトスタジオQ)」としている。

主な事業内容は映像全般の企画および制作、製作全般のコンサルティング業務。具体的な内容は未定だが、今後採用するスタッフの人数や能力に応じて制作内容を決めていく。なお、今年10月には「アニメ・CGコンテスト」開催を企画しており、一般部門(プロ・アマ問わず)、高校生部門でアニメ・CG作品を募集。各作品発表の場を設け、表彰する方針。

なお、新会社役員は次の通り。

▼社長 太田豊紀▼取締役 小林浩康(カラー取締役)、麻生健

2017年7月25日発行