INTERVIEW

天神ビジネスセンターにジャパネットHDが進出


左から高島宗一郎福岡市長、高田旭人ジャパネットHD社長、榎本一郎福岡地所社長

福岡市が進める「天神ビッグバン」第1号案件で、福岡地所(株)(榎本一郎社長)が同市中央区天神1丁目で建設中の「天神ビジネスセンター」に通信販売大手(株)ジャパネットホールディングス(佐世保市、高田旭人社長兼CEO)が東京オフィスの主要機能の一部を移転する。

11月12日の会見で同ビルに入居する企業が初めて公表された。当日は高島宗一郎市長、榎本社長、高田社長がそろって出席。ジャパネットHDは人事、経理など含む12部門を東京都・港区のオフィスから移転し、約50人を東京から異動、福岡で新たに110人の中途採用する。また、当初計画されていた賃貸契約ではなく、3フロアを区分所有(約7000㎡)する。福岡市が持つポテンシャルの評価、天神ビッグバンへの共感、さらにハード面では、免震技術に加え、感染症対策も取り入れた点が高田社長の「天神で長く腰を据えて展開する覚悟」との決意につながった。

2021年9月の完成を目指し建設が進む「天神ビジネスセンター」

高島市長は「東京に企業の機能を集約し続けることがリスクとなる時代になっており、東京一極集中の時代から地方拠点都市の時代になっていくと思う。ジャパネットさんが福岡という地方拠点に機能を移していただいたことは、大きな時代の流れの中で福岡に需要があるということを示してくれた」とコメント。ジャパネットHDを「日本でアマゾンに対抗できる企業」と榎本社長が称していたように「GAFA級」企業のさらなる誘致に期待を示した。